Mr.Transition

Kana note

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2016年4月に発売された書籍「アクティブトランジション〜働くためのウォーミングアップ」で
イラストとワークショップツールの制作に関わらせていただきました。
学生から社会人へのトランジション(移行期間)を支える一冊で、研究と実践がひとつになっているチャレンジングな書籍です。
内容については、下部リンクよりご覧下さい。
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Mr.Transition

「トランジション」とは辞書をひくと
「移り変わり、移行、変遷、変化、過渡期、変遷期、変わり目」

本書は、学生から社会人への就職活動期の円滑なトランジションについて書かれていますが、
人生の節目や転機に訪れるトランジション(移行期間)は、人それぞれ様々に繰り返されるものです。
トランジションの研究もたくさんあるようで。
考えてみれば、トランジションは少しやっかいで、状況の変化と心の変化のバランスを保つのが難しい期間なのかもしれません。
状況は時間がくれば否応無しでも変わるけど、心の方はそうはいかない。(20歳になったから「はい大人」とは、なかなか…。)
トランジションにいる間は、もやもやと不安を抱えたり、同時にワクワクした希望も見えたり。
何かしら「もがくとき」なのかな。

書籍で登場する「Mr.Transition」は、
良くも悪くも「変わるとき」をお知らせするキャラクターとして描きました。
就職活動期のように、トランジションの渦中にいることが分かりやすいこともあれば、そうでないこともあるでしょう。
なんだかキモチが落ち着かないときは、トランジションの渦中にいて「変わるとき」が訪れているのかもしれません。
振り向けばMr.Transitionが、すでにあなたのそばに…なんて。
ちょっと不気味…?
変わることを受け入れるのは時に勇気のいることだけど、
「どうありたいか」を考えるには、まずは「今まで」と「これから」の間に立ってみて、じぶんの位置を知ることからはじまると思うのです。

少し先の未来をデザインするために。

「Mr.Transition」があらわれたら、次のステージへの証。
そう思うと、少しやっかいなトランジションも、悪くはない気がしてきました。

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また、書籍内で紹介するワークショップ、ワークショップツールはなるべく多くの大学や企業などで再現していただけるよう、開発されています。
続々、「やってみた!」というお声もいただいているようで、アクティブトランジションを支援する環境が広がることを願っています。

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ちなみに、こんな遊びも。
「トランジション双六(就職期編)」です。
人生をサイコロに委ねるというのも、ひとつの方法かも!?
(人生のあらゆるトランジション「あるある双六」をシリーズ化で作りたいという野望もあります:笑)

アレコレ思案を重ねるもよし、考えるのをやめて動くもよし。
「迷う」というのは心苦しいけれど、考え方によっては贅沢な時間なのかもれません。
トランジションを繰り返して、その人だけの物語が紡がれていくのでしょうね。

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Mr.Transition Profile

ちょっと怪しい紳士。
何も話さず、ただじーっとそこに居る。
じつは、たくさんの鍵を持っている。
何の鍵かは不明
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「アクティブトランジション〜働くためのウォーミングアップ」
編著)舘野 泰一 , 中原 淳
著者)木村 充 , 浜屋 祐子 , 吉村 春美 , 高崎 美佐 , 田中 聡 , 保田 江美
出版)三省堂

社会に出て活躍する学生は何が違うのか――
学生から社会人へのアクティブトランジション(能動的移行)のために開発された実践モデルを研究論文と共に収録。
大学における就職支援、 企業の採用活動に携わる方々に。

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