奈良先端科学技術大学院大学さんより、
幹細胞について考えるための、カードツールのイラストを描かせていただきました。
イギリスのデモックスという教材から着想を得て開発された、科学コミュニケーションのためのツールです。
科学コミュニケーションについては、こちらの対話ツールページも参照ください。
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幹細胞といえば、ノーベル賞を受賞したiPS細胞が有名ですね。
私も、その名は聞いたことがあるぞ!
といっても、知っているのは名前だけ…くらいでしたが、
イラストを描かせていただいて幹細胞の無限の!?と思ってしまうくらいの性質に驚きました。
人間って、どこまでいくのか…
宗教によっても捉え方は色々だ、ということもふまえ
人の命とはなんぞや、というところまで深く考えることが必要な技術です。
このカードツールは
「Information」〜幹細胞について
「Issue」〜様々な問い
「Story」〜ペルソナ(仮想の人物)
の3つのカードセットから構成されています。
特徴的なのは、「考える」というプロセスを、
「じぶんではない、他の誰かになりきって考える(Storyカード)」という方法をとるところ。
じぶん意外の誰か…お坊さんだったり、トランスヒューマニストだったり…
違う人になりきってみることで、じぶんの中にある「意外な考え方」があぶり出されてくるかもしれません。
少しゲーム感覚な所も、いい意味で「いい加減」になれて、たくさんの視点が拾えそうです。
さて、幹細胞についてのイラストを描くにあたり、
幹細胞とは何なのか、しくみはどうなっているのか、などなど、
まずはアレコレ調べてお勉強するのですが、
インターネットをたたけば、意外と出てくる幹細胞コスメ。
ああ、こういった身近な所にも幹細胞が関わっているのかと改めて。
人の身体と密接に関わる研究だからか、色んな角度からの情報が手に入る分、
丁寧にひも解いていかなければ、間違った情報を鵜呑みにしてしまいそう。
新しい科学技術が進めば、複雑な技術や新しい概念に触れていくことになります。
情報との向き合い方も考えなければいけないことの一つかもしれません。
そういう意味でも科学コミニュケーションの場やツールが広がることで
身近な問題から、その先の未来のことまでを、気軽に考えることができる機会が増えるといいですね。
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企画・制作:川上雅弘、高木悠地、久保諒輔
デザイン・イラスト:アトリエ・カプリス
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