久しぶりにアクセサリーづくりをちょこちょこと。
ハンドメイドアクセサリー『cocollier(ココリエ)』をオープンしたのは2007年…かれこれ…11年。(もうすぐ12年)
ココリエは基本的にWEBでご依頼を受けて制作するというスタイルをとっていたのですが、
ふと、もう少しじぶんのためのアクセサリーづくりをしてもいいかな、と思ってのんびり向き合うことにしました。
そうしたらあっという間に月日が経って、ここ数年は休業状態です。
とはいえ、いつもこころの隅っこに鎮座していて、思いたっては手を動かしてみたり。
ここ最近のいくつかの新作は、ブリコラージュ(※)をヒントに作ってみました。
ーーーーーーーーー
※ブリコラージュとは、ありあわせの材料を用いて自分の手でものをつくる。
すでにあるものを集めてきて、何が作れるか試行錯誤しながら再利用する。
ーーーーーーーーー
これまでの制作プロセスは、
デザインを考えて設計し、それにあわせて材料を集めて制作する、というやり方だったのですが、
今回は、今ある材料で何ができるかな〜というところからスタートします。
これまで作ってきたアクセサリーを素材として分解し捉えなおすのです。
ちなみに上記は、ふだんつけていないリングを集めてネックレスにしたもの。
指輪という機能?も一旦、フラットに。
失敗したと思っていたブレスレットも、もう飽きちゃったネックレスもリセットです。
キーホルダーだったものも、どこかで買ったおもちゃも、クリスマスのオーナメントだって。
身の回りのなんでもかんでもを素材として見直してみると、また違った魅力を放ってくるのです。
「無用なもの」「違うもの」という決めつけをやめれば、可能性ありありの宝物です。
初めにデザインを考えるのではなく、素材を並べながら、その偶発性をおもしろがることで、
不思議と肩の力が抜けて、頭で考えているだけでは思いつかない作品になりました。
忘れたまま箱の中で眠っていたアクセサリーの数々も、それなりに私にとっては積み重ねの証かもしれません。
蘇ってくるとちょっと嬉しいものです。
制作そのものは効率的ではないかもしれないけど、目的に向かうための作業とは違って、
作業そのものが、どうなるかわからないワクワクした体験になるのも楽しい。
デザインの仕事をしていると、
時代背景を考察し目的を設定し、ターゲットを設定し…とまあ色々と設計することが大切な作業でもあるのですが、
常々思うのは、そういった理由や理屈から離れたところに、人を動かす「何か」があるんだろうな、とも。
誰も求めていないけど、ただ楽しい、ただ面白い、だからやってみたい!というのもアリ。
無鉄砲だけでは上手くいかないことも重々承知しつつ、やっぱり「おもしろがる」が一番大事…と思う今日この頃です。
コメント