社会的ミッションを可視化したパンフ

Kana note

〜京都産業大学 生命科学部学科パンフのデザイン〜

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京都産業大学にて、「産業生命科学科」が開設されたことにともない、
学科のパンフレットをデザイン、制作させていただきました。
今回は先生方はもちろん、学生みんなと一緒につくる「チームメイド・デザイン」の手法を用いています。
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生命科学…大きなテーマです。
地球に生きる全てのイキモノたちの「生命」について研究する学問です。
その発展は著しく、日常に大きな影響を及ぼしています。
考えてみると、、、
今年の夏も尋常じゃない暑さで、熱中症のニュースもあとをたちません。
医療でいえば再生医療のニュースに、そんなことまでできるのか!?と、驚いたり。
そういえば、ミツバチが減って農産物に影響が出ている、なんていう話もチラホラ。
まだまだたくさん「生命」に関わる気になること、ありますよね。

産業に目を向けると、SDGsをはじめとする社会課題への関心も高まっています。
なまっちょろいCSRではなく、社会課題の解決へ本腰いれないと!というところでしょうか。
そんな背景もあり、生命科学への期待が益々大きくなっているようです。
研究成果を社会へと還元していく、つないでいく人材がこれからの社会で重要な役割りとなるでしょう。
そこで京都産業大学・生命科学部では従来の「先端生命科学科」に加え、「産業生命科学科」を新設。
生命科学と社会科学を学びながら、研究成果を社会に還元できる人材の育成をめざしています。

「産業生命科学科」は、すべてが「これから」の新しい学科です。

大学4年間の学びとはどういったものなのか
何のために学ぶのか、
実際に何を学ぶのか、
学びをどう活かすのか、

パンフレットでは、この流れを「すごろく」の歩みを通して伝えています。
デザインするにあたっては、
できたてホヤホヤの学科に入った1回生に協力いただきました。

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なにせ、受験生に一番近い彼らですから、その声をそのまま届けられたら…と。
今の彼らのアタマの中をドバッと可視化してもらいました。
とくに、おもしろかったのは、子どものころに持っていた興味!

・太陽にあたると植物が成長するのは何でだろう?
・葉っぱって、何で緑色なの?
・夢はどうして見るの?
・飛行機って何で浮いているの?
・虹の端っこに行けないの?

…などなど、フシギがたくさん。
当たり前に思っていることって、本当はどれもこれもフシギなことばかりですよね。
ずっと気になっていたこと、好奇心、探究心が「生命」という大きなテーマへと導かれて
「産業生命科学科」で出会う、というのもグッとくるものがあります。

今回は大きな画面にみんなで這いつくばって!?もりもり落書きしてもらうというワークを行いました。
これがそのまま表紙となります。ダイナミックで愉快なデザインになりました。
よくよくみていくと「何が書かれているんだろう?」と楽しくなってきますよ。
今、ここにいるみんなだからこそ、の、作品が生まれました。

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「みんなでつくること」からは、
あちこちで起こる、ふだんとはひと味違ったコミュニケーションや、
個性的な視点がたくさん出てくる面白さを味わえます。
「つくる」ことは「もやもや」も含めて、発見と驚きに満ちています。
デザインする時間は、みんなが主体的になる時間なのです。

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アトリエ・カプリスでは「みんなでつくる、チームメイド・デザイン」をご提案しています。
お気軽にご相談ください。

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