居心地をデザインする

Kana note

居心地がよい、ってどんな時だろう。

とくに、
イベントや交流会、ワークショップ、パーティーなど…。
人が集うときの居心地。

ワタシのように人見知りでシャイな場合、ひとりで人が集う場に行くときの、ドキドキ感たるや。
そのドキドキの正体は、居心地問題がかなり潜んでいるように思う。

身内の集まりだったのか…というようなワイワイした空間にとけ込めないとき、
どこでどうしてたらいいのか、お尻がムズムズするような座りの悪い時間、
あれ、ワタシ…場違いなんじゃ…というキモチにさいなまれたとき…。

この居心地問題、ひもといてみれば「そこにいていいんですよ」という、やさしさが欲しいのかもしれない。
だからといって、気を使って声をかけましょう、ということになると、
余計に「なんだか、すみません」という気分になるので、
できるだけ、さりげない、ささやかなデザインが好ましい。

例えば…、
あったかいコーヒーがある。
これだけで、いい。
ワタシの場所ができる。
ホスト側も「コーヒーいかがですか?」とさりげなく声をかけやすい。

本が並べてあるのもよい。
そうそう、「コーヒーテーブル・ブック」という、もともとは来客用のもてなしに、
もしくは飾りとなるような大判のアートブックを置いておく文化もあるらしい。
なるほど、もてなしのために「本を置いておく」。
まさに。
思わず手に取りたくなるような本は、じぶんの時間も過ごしやすいが、
今日の場を挑みやすくするためにもよいかもしれない。

目の居場所を作ってくれる、アート作品なんかもステキ。
立派なものでなくたっていい。(逆に立派すぎると、威圧されるので…)
ラクガキのようなものでも、気軽なキモチにさせてくれる。

ただし、
良い意味で、居心地の悪さが必要、という場合もあるかもしれない。
緊張感があるからこそ、姿勢が伸び、キモチが引き締まる、ということも。
アウェイだからこそ学べる、ということも往々にしてある。

居心地と場の目的、両方の視点から、ときにピリリと、ときにやさしく。

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