「デザイン図解THINKING!」BOOK!

Kana note

「描くとみえる、みえると動く〜デザイン図解THINKING」の冊子ができあがりました!
詳細はWEBサイトにてご覧ください。
————————————

デザイン図解とは、
もやもやにカタチを与え、ものの見方を変えたり、いろいろな視点を創り出すことで
「新しい、独自の、発想」を生むための思考法であり、実践法です。
とにかく「かく(書く、描く、画く)」ことを推奨しています。

私もかれこれ…デザインの仕事について長いですが、
飽きっぽいじぶんが、何故ここまで同じ仕事を続けているんだろう?と思うとき、
「もやもや」することに対して「何とかしたいな」とアクションを起こすことにあるかもしれません。
といっても、私に行動力があるわけではなく。
ただ「デザインしてみよう」と思うだけで、違う景色が見えてくるのです。
これは仕事に限らず、生活の中でも同じです。
じぶんの生活をデザインすると考えると、誰かに合わせなくていいんだ、と、なんだか軽やかな気分になれます。

社会に目を向けると、
近代は複雑な情報が溢れているせいか、「わかりやすさ」がより一層求められているように感じます。
デザイン図解も「わかりやすい」を得意としています。
ただ「わかりやすい」が生む思考停止については、いつも問い続けてきました。
目標や目的といった指標が明確であることは、誰もが評価しやすく納得しやすい。
また「わかる」ということが、言葉を主軸におきすぎていて、想像することを置き去りにしているようにも。
本当はもっともっと曖昧な信号を頼りにしているはずなのに。

とりわけ効率化を求められている中で、曖昧であることは嫌厭されがちですが、
実はその曖昧な中にある「もやもや」とした見えない何かが、未来をつくるヒントだとしたら。

image

デザイン図解THINKINGは、
わかりやすいことをインプットするのではなく、ここに何かありそうなんだけどな〜と
見えていない何かを、言葉になっていない何かを見つけ出そうと
「もやもや」奮闘している方の次の一歩のお手伝いができればと願って制作しました。

「もやもや」を見えるカタチにしていくプロセスは、一足飛びにとはいきません。
効率的に考える、ということは横に置いておいて、無駄でもいい、時間がかかるかもしれない、
それでも色んな視点をまずは拾い集めることを大切に考えています。
この寄り道のような歩みの中に「わかりやすさ」や「効率性」が切り捨ててきた宝物が潜んでいるのです。
宝物の原石を見つけ出すには、普段から五感を働かせ、じぶんの中から感じる感覚をキャッチし、アウトプットしようと試みることも欠かせません。
何度も思考を行ったり来たりしながら「もやもや」の中から見えてくるものを取り出し、輪郭を描いてみる。
そうやって一歩、一歩と続けていく先に、視界が開くような「みつけた!」という感動が待っています。
これは目指す目標や目的がはっきりしている場合とは、少し違った達成感のように思います。
この「みつけた!」という感覚を誰かと共有できたときは、ぐっと力がみなぎってくるのです。

「デザインしてみよう」とすることは、これまでとは違う景色を見出すことであり、創り出すことです。
新しい風景であればあるほど、理解されにくいかもしれませんが、
「もやもや」の先にある、これまでとは違った視点や概念は、きっと閉塞感のある所に光を届けてくれるはず。
色んな人の「もやもや」が見えるカタチになれば、きっと世の中がオモシロくなる!
「みつけた!」から「やってみる!」のプロセスをくり返す楽しさ…、ぜひみなさんと一緒に体験してみたいな。

image


この冊子のメインキャラクターは「もやっち」です。
ちょっとふざけた、いたずらっぽい顔をしていますが、とにかく「やってみる」タイプで、そのたびに驚く発見をしています。
大きな発見ばかりではありませんが、毎日が愉快です。

————————
企画・デザイン・制作:アトリエ・カプリス
————————

コメント