絵本「それから、それから、」

Kana note

あるときは、おどろかせてくれたり
あるときは、くすっと笑わせてくれたり、
そしてまた時には、心をぐっとつかまれる感動をくれたり。

絵本は世代を超えて、想像する楽しみをプレゼントしてくれます。

絵本のサロンでは、カンタンな絵本づくりを通して、
“そうぞう(想像、創造)”する、きっかけを体験していただきました。

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あるとき、某区役所の市民課の方から、
「絵の得意、不得意に関係なく“絵本”を作ることはできますか?
絵本づくりを通して、近所の人どうしが仲良くなれるといいな、と思っているんです。」
という、問いをいただいたのです。

絵を描きたいではなく、描くことで「つながる」ことがテーマ。

言われてみれば…
小さな子どもの頃は、みんなが思い思いに遊びながら表現して、いつのまにやら仲良くなってたっけ。
それが大人になるにつれ「絵を描くこと」が難しくなって…
ワタシ自身、ただ描いているだけで満足だったあの頃の感覚とは違ってる。

大人になって描くことに「ためらい」があるところから、もう一度、絵を楽しむ感覚を捉えなおしたい、
表現することで「つながる」感覚を取り戻したい、そんな思いもあって生まれたのが、
一枚のカードから物語を紡ぐ絵本、「それから、それから、」


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この絵本をつくるには、約束ごとがひとつ。
それは「誰に贈ろうかな」から、はじめること。
笑ってもらいたい、喜んでもらいたい、泣いてもらいたい!?
絵の上手い、下手は、ちょっと遠くへ置いておいて、まずはカードを置いてみる。
その一歩が、ちょっとだけ気を楽にしてくれて。
「難しいカードひいちゃった〜」
「その表現いいね!」
「あ!そうだ!」
まわりの人とおしゃべりしながら、そのうち夢中になってきて…。

誰かの顔を思い浮かべながら手を動かしてみれば、あれよ、あれよ、物語は紡がれていくのです。
短い時間ながら、ゆったりしたひとときの中で生まれた作品は、
不思議と、やさしくて、あったかい、温度が伝わってくるような絵本ばかりでした。
思い描いた誰かさんと一緒に、また新しい物語が続くといいな。

“楽しい”を伝染させる、完成のない絵本。
「それから、それから」

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※un labo.
「はじめる、つながる、つづける」をテーマにしたデザイン×学びの研究所

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